ホストのお仕事についてのQ&A

自分を指名して来てくれたお客様が、飲食代として支払った額のことを売上といいます。

売上には「小計」と「総計」があり、どちらを売上と呼ぶかは店によります。

「小計」とは、セット料金やお酒・フードの代金を合計した額です。

セット料金１万円、2万円のシャンパンを頼んだお客様の小計は3万円。

「総計」は、これに消費税やサービス税を加算した額です。

多くの店が20％程度上乗せします。

先ほどの例の場合、小計は3万円ですが、総計だと3万6,000円。(20％で計算)

お客様が実際お店に支払う額でもあります。

地域や店のレベルによりますが、ホスト未経験者の時給は1,500～3,000円くらいが多いようです。

経験者や、実績があるホストはこれ以上の額を受け取れます。

頑張りしだいで収入は青天井になるのが、ホストの仕事の魅力です。

売上がなくても給料をもらえるシステムのことです。ホストが安心して働けるように設定されています。

ただし保証される期間には限りがあったり、「週6日勤務が条件」など、ルールがあったりします。

働いた「時間」ではなく、出した「成果」に対して報酬が支払われる仕組みです。売上を上げれば上げただけ、お金を稼げます。

売上に対して何パーセントの報酬をもらえるかは、あらかじめ決められています。

割合が高い店を選ぶと、それだけ給料も上がります。

日給1万円程度です。

歩合制の店もあり、うまくいけば平均日給を大幅に超えた給料を受け取れる可能性があります。

各店舗が独自に設定しているので一概にはいえませんが、よくある賞金・バッグをご紹介します。

【賞金】

• 同伴賞
• 新人賞
• ナンバー1賞
• 指名本数ナンバー１賞
• 皆勤賞

【バック】

• 指名バック
• 売上バック
• ドリンクバック
• 同伴バック

1ヵ月の間に1,000万円を超える売上を達成したホストのことです。

小計1,000万円なのか、総計1,000万円なのか、明確な統一ルールがない点に注意が必要。

同じ「1,000万円プレイヤー」といっても、実力が大きく異なることがあります。

実際の月収の分布は、

70％ 0~20万円

20％ 20~100万円

9％ 100万円以上

1％ 1000万円以上 のようになっています。

100万以上稼ぐ人はごくわずかと言えます。

給料計算は各店舗によって異なります。

大きく分けると、固定給か歩合給の2種類。

さらに、小計・総計、どちらをもとにするのか、歩合率は何％なのかなど、細かいルールが加わってきます。

正確な給料計算方法を知りたい場合は、面接時にスタッフに聞くと教えてくれます。

簡単にいうと、お客様の「ツケ払い」のことです。

ホストクラブの会計は高額になるので、1度で全額支払えないお客様も多いです。

その場合、担当ホストが立て替えて、店に料金を支払う仕組みです。

ホストの給料から天引きされるパターンが多いです。

売り掛けは担当のホストが回収する決まりになっています。

メールや電話でお客様に連絡し、入金をうながすのが基本です。

支払いがない場合には、お客様の自宅を訪問して催促するホストもいます。

• 本指名
• 場内指名
• ヘルプ指名
• 送り指名

などがあります。

お客様が、そのホストに会うことを目的に来店した場合、本指名となります。

売上に大きく直結する指名です。

ホストは本指名を取れるように、日々営業を頑張ります。

特定のホスト目当てで来ていないお客様が、店内で気に入ったホストを指名することです。

その場のノリで指名されることも多く、次回からも指名で来てくれるとは限りません。

とはいえ、気に入られたことは事実なので、次回本指名をもらえるチャンスでもあります。

本指名の担当ホストがいるお客様が、ヘルプのホストを選んで指名するシステムです。

本指名ではないので売上はつきませんが、ヘルプ指名にバックが設けられていることがあります。

初回来店のお客様に与えられる特典です。

送り指名をもらったら、お客様の退店時に出口までお見送りすることができます。

あなたが「その夜一番お客様を楽しませられた」という証です。

指名料やバックは発生しないことがほとんどですが、次回来店時に本指名をもらえる可能性がかなり高いです。

出勤する前に、お客様と食事や買い物などをすることです。

お客様にとっては、好きなホストとデートを楽しんでいる気分に浸れます。

お客様の来店が確約されるので、ホストにとってもお店にとってもメリットがあります。

一度決めた担当ホストは変更できないという、ホスト界独特のルールです。

お客様の奪い合いを抑制し、トラブルが起きないようにするために設けられています。

基本的には本指名の本数のことをいいます。

一般的な会社に「社長」「部長」などの役職があるのと同じく、ホストクラブにも役職があります。

• 代表
• 支配人
• 主任
• 幹部
• 幹部補佐

などがよくある役職。

統一ルールはないので、店舗によって異なります。

役職が付いたホストは、掃除や片付けなどの雑務が免除されたり、手当がついたりと、待遇がよくなります。

ホストクラブは、資金力がある大手だけでなく、個人でも運営できます。

そのため、正確な数字を出すことは難しいです。

日本全国で営業しているホストクラブの約30％は歌舞伎町にあり、その数は約270～300店舗と推測できます。

関西方面は、大阪キタが約10店舗、大阪ミナミが約160～170店舗です。

移り変わりが激しく、グレーな部分が多くあるホスト業界ですから、正式な人数を出すことは難しいです。

ホストの聖地歌舞伎町では、7000～8000人ほどのホストがいるといわれています。

最も多いのは、アジア№1の歓楽街 歌舞伎町です。

自分の実力を試すために上京してきた男性が多くいます。

ホストクラブは、人が集まる都会に多数出店されています。

ホストクラブに来店するお客様の職種で、最も多いのは風俗嬢です。

続いて、キャバクラやクラブなど、夜の仕事をしている女性。

昼職では稼げないような額を稼げる女性が多く来店します。

割合は少ないですが、OL、主婦、女性経営者などもいるでしょう。

高給取りだったり、元々お金持ちだったり、成功者という人がほとんどです。

ホストクラブのエース(最もお金を使う客)になるのは、やはりほとんどが風俗嬢です。

風俗嬢になってホストにハマる、ホストにハマって風俗嬢になるという２パターンあります。

鬼出勤といって、ホストにいる時間以外は常に風俗に出勤している女性もいるくらいです。

結論からいうと、枕営業はあります。

ただし、やるやらないは個人の自由です。

「枕営業をしないと稼げない」というわけでもありません。

お試しで働くことができる制度です。

実際に接客してみて、その店が自分に合うかどうか判断するためにもうけられています。ほぼ全てのホストクラブで、体験入店が可能です。

必ず必要なものは身分証明書です。顔写真つきのものが望ましいです。

そのほか、履歴書を持参するよう言われることもあります。

スーツをレンタルできる店を選べば、手ぶらでホストを始められます。

寮は勤務するホストクラブの近くにあり、出勤が楽になります。

家具家電の用意や、面倒な手続きをしなくていいのですぐに住み始められるのがメリット。

築年数や間取りは店によって異なります。

6～12畳の部屋に3、4人で住むことが多いようです。

ホストとして人気が出れば、1人部屋に住むことも可能です。

もちろん可能です。

週1出勤、月1出勤のホストもたくさんいます。最低出勤日数は、店舗のルールに従いましょう。

ホストクラブがある繁華街には、夜職向けの美容室が多くあります。

出勤前に美容室でセットしてもらえばOKです。店が専属美容師を雇っていれば、店内でセットできる場合もあります。

飲めるにこしたことはありませんが、ノンアルコールでも働くことは可能です。

お客様を楽しませることができれば、お酒はあってもなくてもいいのです。

18歳以上なら、働くことができます。

ただし、18歳でも高校生はNGです。大学生であれば、問題なく勤務可能です。

昔はノルマや罰金は当たり前でしたが、最近のホストクラブでは見かけなくなりました。

というのも今の時代、ノルマを厳しくすると従業員がどんどんやめてしまうからです。

ノルマや罰金の有無は、面接時にきちんと教えてもらえます。

ホストは普通の会社員ではなく、個人事業主にあたります。自分で確定申告をして、税金を納める義務があります。

終電上がりOKとしている店も多いです。求人で確認してみましょう。

一部営業とは、夕方から深夜の時間帯に営業することです。

一般的なホストのイメージは、一部営業にあります。

二部営業は「日の出営業」とも呼ばれており、朝から昼の時間帯に営業することを差します。

客層は夜職のお客様が多いです。

高価なシャンパンを注文したお客様に対して行われるパフォーマンスのことです。

店内のホストがお客様の周りに集合し、音楽に合わせてマイクパフォーマンスや振付で楽しませます。